終活事始め

最大の終活は、健康寿命をいかに長く維持し、周りに負担・迷惑をかけない取り組みをすることだと思います。

脳の血管と血流

 草野仁のカラダ若返りTVで、「もの忘れを進行させる生活習慣」というのがありました。
 外出や運動習慣がないと、脳の血流が低下したままになりやすく、脳細胞が減少してしまうので、もの忘れを進行させてしまうというものです。
 それを防ぐ改善プランとして、1日2~3曲いつでもいいので歌いながら手拍子をする効果を紹介していました。
 音楽を聴くことで右側の側頭葉の血流アップ
 歌うことで左側の側頭葉の血流アップ
 手拍子(リズム)をとることで頭頂葉の血流アップ
 これにより、脳の様々な部分の血流をアップする効果が得られるのだそうです。
 この方法はともかくとして、脳の血流をアップすることは意識しなければなりませんね。


 雑誌ハルメクに、国立循環器病研究センター脳神経内科部長の猪原匡史先生の「脳にごみをためない食事術」という記事がありました。
 認知症を予防するには、運動やコミュニケーションが大切ということは知られていますが、それよりも大きな影響があるのが「食生活」だということで、「脳にごみをためない食事術」についての記事なのですが、私が参考になったのは、脳の健康の大きなカギを握るのは“血管”だということです。


 以前も書いたことがありますが、アルツハイマー型認知症の原因は、脳に“アミロイドβ”と呼ばれる物質(脳のごみ)がたまることです。
 “アミロイドβ”は、普通、短期間で血液に乗って排出されますが、加齢に伴って血管が硬くなると、うまく排出されなくなり、蓄積した“アミロイドβ”が、脳の神経を死滅させてしまうことにより認知症を発症させてしまうので、血管を若い時のようにしなやかに保ち、そして血流をよくすることが重要になります。


 今まで、睡眠などの観点からのアプローチは気にしていましたが、血管と血流の重要性について、気付かせていただいたので、何気なくではなく、意識して取り組みたいと思います。


 先生のご紹介される基本ルールの詳細は割愛しますが、骨子は、肉やバターなど動物性脂肪を控え、抗酸化作用が高い野菜や、神経細胞に良い脂肪酸を含む食品を中心として、さらには、高血圧にならないよう塩分を控え、動脈硬化を防ぐためカロリーと脂質を抑えるなど、要するに生活習慣病の注意事項の順守ということでしょうか。


 血流については、同じハルメクに、医学博士の伊藤裕先生の「ホルモンを味方につけて心と体の老化を防ぐ!」の中に「血流をスムーズにする」という参考になる記事がありました。


 運動と入浴です。


 運動は、血流を良くするだけでなく、血栓や動脈硬化を予防する一酸化窒素というホルモンが血管から分泌されるのを促し、血糖値を下げるインスリンの働きも高めるのだそうです。
 毎日30分程度のウォーキングなどの軽めの運動、途中でジョギングなどを取り込み、息が上がる程度の“ややきつめ”の運動も取り入れると一酸化窒素などの分泌も増すのだとか。


 入浴も血流アップには効果的で、夏は38度、冬は40度くらいのお湯に、最低10分の全身浴を推奨されています。


 そうですよね、何も、歌いながら手拍子をするだけではないですよね!
 眼科で眼圧が高いと言われてから「眼圧リセット」やメニエールになってから「耳穴スイッチ」など頭部分のマッサージ、特に側頭骨ほぐしや前頭骨ほぐしなどを行っていますが、これだって頭の血管や血流には効果的ですので、これからも意識して取り組みたいと思っています。