噛む噛むパワー
脳科学者の西剛志先生は、「よく噛むことの効果」として、次のことを挙げています。
運動機能や健康機能が向上
やる気が出る
記憶力が高まる
認知症を防げる
免疫力を高める
咀嚼はドーパミン神経を活性化する上で、とても重要な役割を担っています。
ドーパミンは、やる気を高める作用があるのですが、そのドーパミンは、脳の中の「線条体」という場所から出るのですが、咀嚼をすると、線条体が活性化し、ドーパミンがよく出るようになるのだとか。
柔らかいものをよく噛まずに食べていると脳の老化が進むのだそうです。
そのため、パンよりごはん、脂の多い柔らかい肉より歯ごたえのある赤身肉、イカやタコなど噛み応えのある食材を勧められており、グミやガムを日常的に利用されることも推奨されています。
「知られざる噛む噛むパワー」として、NHKあさイチでも、免疫アップや疲れ目解消、新発見が続々などとして取り上げていました。
まず、ガムを噛む人は髪の毛フサフサが多いから始まりました。
噛んだ時の頭皮の血流量を調べると50%ほどアップしていることが分かりました。これはヘッドスパと同様の効果のようです。
噛むことで、側頭部と顎部分にある咀嚼筋が動くことと口腔内の刺激によって頭皮の血流量が増加するのですが、この血流が上がればより頭皮に栄養や酸素を供給するので、頭髪にも良い影響がでると考えられています。
ガムを良く噛む人は、頭頂部に髪の毛の太さが1割ほど太い傾向もあるようです。
また、ガムを噛むことによって、フェイスラインのアップ効果もあるようで、1日3回8週間ガムを噛み続けた実験では、顎から頬にかけてのフェイスラインの角度がシャープ(57.9°→64.7°)になったのだとか。
中学2年生の実験で、ガムを嚙みながら勉強した方が、テストの成績が良かったというのも紹介されています。
これは、ガムを噛むことによって、脳の血流がアップし、認知機能が向上したのではないかということです。
ガムを噛みながら歩くという実験では、噛みながらの方が脂肪消費量13.6%アップとうう結果もあるそうです。
これは、理由は解明されていないようですが、リズムがよくなるからか?ということです。
噛む回数についは1口30回などと言われていますが、専門家は、回数にはこだわらず楽しく噛むことによって回数が増えるのがいいとして、食べ方のコツは「一口のご飯の量を少なくする」とのことです。
1口の量を半分にしても、噛む回数は少ししか減らないので、2口に分ければトータル
よく噛んだことになるということです。
頬張り過ぎると、早く飲み込んでしまい、噛む回数は減るというのは正にその通りで、ご飯に限らずおかずもそうですね。
そして、スマホを見ながらなどではなく、良く味わえば、自然と噛む回数は多くなるので、食事を楽しむことを考えてほしいとのことです。
噛むことで、体や脳が活性化して、眠気防止、頑張れるという気分にさせてくれるとか、咀嚼能力を高めることは、ストレスがかかってもすぐに安静状態に戻って、ストレスの尾を引かないことも明らかになっているようです。
ガムを噛み始めて5分ほどで幸せホルモンのセロトニンが分泌され、ピーク状態は2時間ほど続くので、精神が安定するという報告もあり、スポーツシーンにおいても、集中や試合前の緊張を和らげるリラックス効果が期待されています。
セロトニンはリズム運動で分泌されやすいので、食事をしっかり噛んだり、ウォーキングなどでも同様だとか。
調理の時の食材の切り方によって、噛む回数を増やす工夫も紹介されています。
それは、にんじんなら、輪切りではなく太目の千切り、キノコ類は手で割くなど、繊維が多く残るようにすれば噛む回数が増えるというものです。
同じ食材でも煮るより炒めるようにすることも同様です。
ほうれい線予防に顔の筋肉を鍛えるガムを噛むカムトレとか咀嚼音は、奥歯で噛めば顎が回転するので口が開きにくくなるので、小さくなるなども紹介されていました。
ガムを噛むことは、私が目指す終活に重要な役割を担っているようなので、今後とも努めて噛んでいきたいと思います。
また、噛むことはこんな効果もあるようです。
草野仁カラダTVでの内容ですが、ダイエット効果が高いため「痩せるホルモン」と呼ばれるGLP-1は、満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防止したり、血糖値の上昇を緩やかにすることで、体に余分な脂肪の蓄積を防止する効果があります。
そのGLP-1をしっかり分泌させる方法の1つが、1口30回噛むことです。
早食いを防げるだけでなく、1口30回を意識しながら最低でも20分かけて食事すると満腹中枢が刺激されるので、さらにダイエットの効果が期待できるとのことです。
さらには、ガムを噛むことには、キシリトールを含むガムならば虫歯予防の効果があることは知られたことですが、殺菌作用がある唾液の分泌を増やすので、口腔内の細菌を減少させ、歯周病予防にもつながります。
特に、ドライマウスの場合は歯周病の発症確立が高くなるので改善するためにもガムを噛んで唾液の量を増やすことが効果的です。
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