終活事始め

最大の終活は、健康寿命をいかに長く維持し、周りに負担・迷惑をかけない取り組みをすることだと思います。

リンパって?

 “リンパ”って、全く知識もなく関心もありませんでした。
 録画しておいたNHKあしたが変わるトレセツショー「リンパを大解明!簡単ワザで足&顔のむくみを解消」を見ました。


 番組の最期で、「足&顔のむくみ」に止まらず、リンパの流れをよくすることは、むくみを取り去るだけではなく、体全体の老廃物を排除して全身を若々しく保つすごく重要なことであること、そして、脳のリンパは、夜に眠っているとき流れが活性化するということが最近わかってきており、頭の中から老廃物を洗い流すことで、アルツハイマー病の予防につながる可能性があるとの報告も出始めているなど、とっても気になるお話があったので、思わず録画を見直してしまいました。


 まず、リンパとは何かということです。
 リンパの語源は、透明できれいな水「Lympha(リンファ)」で、リンパは、全身に張
巡らされているリンパ管のネットワークの中にリンパ液が流れていることを総称したもの
です。
 リンパ管のスタート地点は、頭頂部、両手の先、両足の先の5か所で、リンパ液はそこから体の内側に向かって流れ、ゴールは鎖骨の下で、ここで静脈と繋がっています。


 リンパの役割ですが、リンパは全身に広がるネットワークで、体の下水道の役割を果たし、免疫の要となっています。
 動脈は毛細血管に枝分かれして、その先にある細胞に栄養や酸素を届けますが、その細胞からいらなくなった水分とタンパク質や脂質などの老廃物が出てきて、水分は血管とリンパ管に、老廃物はリンパ管だけに流されます。
 リンパ管に流された老廃物は、リンパ管を通る間に白血球(マクロファジーなど)に分解されて、リンパ液はきれいな状態で鎖骨の下にある太い静脈に流れ込むといういわば体の下水道の役割を果たしています。
 また、リンパ管の所々に大小合わせておよそ600個の袋があり、これがリンパ節で、体の中に入って来た病原菌などをせき止め免疫細胞で攻撃する免疫の要となっています。
 風邪をひいた時などリンパが腫れるというのはここで闘いが起きている証拠です。


 むくみとの関係については、むくみとはリンパ管や血管が回収すべき水分などが、体の組織に溜まった状態です。
 リンパ管の中にはリンパ液が逆流しないように弁が数多く配置されていて、筋肉の収縮とこの弁でリンパ液を送っています。
 血管は心臓のポンプの力で血液が全身を40秒で全身を1周しますが、リンパは足先から鎖骨まで数時間かかるところ、立ちっぱなしや座りっぱなしでは直ぐに重力の影響で渋滞をおこし体に溜まった水分などが回収されにくくなりむくみがおきます。また、横になると、頭(顔)の部分でむくみが生じます(寝起きは顔がむくみやすい。)。


 リンパのケア=リンパの正しい流し方については、次のようです。
 リンパ管は、皮膚直下1ミリのところに存在するので、やさしくなでるだけで十分です。
 リンパ管は、非常に密に2ミリから3ミリ間隔に弁構造があって、鎖骨の方一方向にしか流れないので、常に順方向になでることが大事です。
 水を飲む、体中の筋肉を動かす、腹式呼吸、咀嚼、肩回し、運動なども有効です。


 今まで全く意識して来なかった不見識が悔やまれます。
 物事はある程度知っておかなければ健康管理すらできませんね。


 そして、漠然とした疑問なのですが、2022.10.28に投稿した「腰痛について」で触れた「筋・筋膜疼痛性症候群」というのもリンパの流れに関係しているのではないかということです。


 繰り返しになりますが、椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出して神経を圧迫することによる痛みと言われていますが、飛び出していても痛くない場合もあり、飛び出していなくても痛い場合もあり、飛び出していることが本来の原因でなく、別に負荷がかかって緊張している筋肉や筋膜(鶏肉などでよく見られる白い膜)が原因という説です。


 “神の手”と紹介された蓮田の整骨院の先生の施術も下半身を指で押して痛いところ(ここをトリガーポイントということを教わりました。)を中心に、10~15分、秒速5~10cmの速さで指で軽くさするだけでした。
 まさしく、リンパ管やリンパ節に合致すると思えてなりません。


 これについては思い込みかもしれませんが、やってみて効果があるように思えます。
 勘違いかもしれませんが、続けてみようと思っています。

紅花