終活事始め

最大の終活は、健康寿命をいかに長く維持し、周りに負担・迷惑をかけない取り組みをすることだと思います。

番外の番外3 串かつ(だるま)

 番外の番外2の続きで、悪乗り気味で申し訳ありません。
 昨年、思い立って新世界、なんばエリア歩き、串かつを食べたのですが、まず新世界を回って、あまりのディープさに腰が引け、入ったのは道頓堀の串かつだるまでした。
 新世界のディープさに腰が引けたことがあまりに情けなく、そして串かつだるまの発祥の店が新世界にあると知り、リベンジしないわけにはいきません。


 「串かつ」ですが、農林水産省HPの「うちの郷土料理」には、次のような記述があります。
 牛肉や野菜、魚介類などバラエティ豊かな具材を串に刺してフライにしたもの。揚げたてをソースが入った容器に突っ込んでから食べるが、ソースは客同士で共有するため「2度づけ禁止」の鉄則があることも広く知られている。
 「串カツ」の起源については諸説あるが、一説には通天閣がある大阪の“新世界”で、大正末期から昭和初期に発祥したといわれる。近隣で働く労働者たちの腹を満たすために、安価で腹が膨れ、時間をかけずに食べられるよう、薄い牛肉に厚い衣をつけて揚げる串カツが考案された。戦後になると、食糧の供給が安定しない中、食中毒の心配がない串カツを出す店が増えたようだ。2000年代、串カツを主力とした全国チェーン店が登場し、串カツを大阪名物として宣伝したこともあり、全国に串カツの名が広まった。
 「安い・早い・うまい」が揃った串カツは立ち食いの店も多いが、近年では松茸などの高級食材を使ったものや、若者がデートに使えるようなおしゃれな店もある。


 この一説ではありますが、「通天閣がある大阪の“新世界”で、大正末期から昭和初期に発祥」とは、“串かつだるま”のようで、そのHPには次のように書かれています。
 始まりは、通天閣のお膝元。
 3坪12席の小さな個人商店から。
 お好み焼き、たこ焼きと並んで、大阪を代表する味となった「串かつ」。
 実は、「だるま」から生まれた文化だと、ご存じでしたか?
 昭和4年(1929年)。
 かつて労働者の多かった新世界の街で、女将さんが彼らに提供したのが始まりでした。
 串に刺した一口大の形状も、安価でお腹に溜まる厚めの衣も、仕事と仕事の合間に時間をかけずに食べることを考えて。
 まさに串かつは、人情から生まれた「うまいもん」だったのです。
 …
 たった1店舗だっただるまは、国内15店舗・海外2店舗へと拡大。
テレビや雑誌などへ露出も増え、認知度・来店数ともに上昇しています。


 ますます、新世界にある串かつだるまの発祥の店に行かないわけにはいきませんね。
 まずは、住吉大社に行くに際して、阪堺電軌阪堺線の恵美須町(通天閣前)駅から乗車する前に、新世界を一回りし、だるま創業店の総本店を確認です。
 カウンターだけで、12席どころか10席がせいぜいのような店内に見受けられます。

 住吉でまむしを食べたばかりで(もちろん住吉大社へは事前にお参りしました。)、お腹がいっぱいなので、住吉から阪堺上町線で天王寺に出てあべのハルカスにのぼり、新世界に戻り通天閣にのぼり、やっと入店です。待たずに入れました。

 道頓堀店など大規模店舗では味わえない、この距離感は嬉しいですね。
 驚いたのは、発祥の店で総本店なのに、カウンターの中で揚げ物をしているのは、若い女性2人だけということです。
 朝、掃除をしていたのは男性だったので、どういうシフトが分かりませんが、ベテランのおっさんではなくても同じ串かつが提供されていますので、よっぽどしっかりしたマニュアルなり訓練がされているのですね。
 道頓堀店では、串かつはセット物など一括で運ばれますが、こちらでは分けて出されるのも嬉しいですね。
 キャベツの右がセットの名物どて焼きです。


 そして、昨年は無料でお代わり自由だったキャベツですが、「有料ですがどうしますか?」と聞かれたことにも驚きました。
 帰ってからHPを見てみると、無料提供していたキャベツが、昨年1年間で23t(約14,000玉)の食べ残しで廃棄ロスとなったため、SDGsの観点から廃棄ロス軽減のため3月15日から有料化されたようです。
 写真左の小ボールに入ったものがそれで、100円です。


 また、昨年もそうでしたが、「2度づけ禁止」の鉄則のソースは、写真右のボトルに入ったものになっています。
 コロナの影響でしょうか、新世界ではまだ、ソースが入った容器に突っ込んで食べる店もありましたが、この方が、かけやすいし、何より衛生的ですが、新世界らしさを失わしめているかもしれません。


 昔ながらでディープな新世界市場などいつまでも元気で存続されることを心から祈念するばかりです。

 串かつは単品でも注文可能です。
 セットもあります。
 新世界セット  名物どて焼きと串9本    1,760円
 動物園前セット 名物どて焼きと串12本 2,200円
 総本店セット  名物どて焼きと串15本 2,695円
 串かつの中央にある黒い皮が見えているのが夏季限定のハモ286円です。
 漬けマグロ286円は左から2本目?
 どちらも串かつではイマイチの感ではありましたがいい経験でした。