終活事始め

最大の終活は、健康寿命をいかに長く維持し、周りに負担・迷惑をかけない取り組みをすることだと思います。

腰痛について

 23日のTBS「健康カプセル!ゲンキの時間」“腰痛の原因が腰以外にあるものが多い”ということを扱っていましたが、大変参考になりました。
 腰痛として訴えがあるもののうちMRIとかCTの検査で特定できるのは15%で、85%は原因不明なんだそうです。


 椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出して神経を圧迫することによる痛みと言われていますが、飛び出していても痛くない場合もあり、飛び出していなくても痛い場合もあり、飛び出していることが本来の原因ではないということを聞いたことがあります。


 私も、デスクワークを主な原因として、運動不足や肥満とか生活習慣など様々な要因によると思いますが、以前から腰痛持ちで、60歳を超えたころ、痛みがひどくなり、脚の側面にも痺れが出て、座っているのも容易ではない時期がありました。


 先輩が“神の手”と言って紹介してくれた、蓮田にある整骨院に施術を受けに行きました。
 先生の説明では、腰痛の多くは腰に痛みの原因があるのではなく、別に負荷がかかって緊張している筋肉や筋膜(鶏肉などでよく見られる白い膜)が原因の「筋・筋膜疼痛性症候群」だということでした。
 施術は、驚いたことに、下半身を指で押して痛いところ(ここをトリガーポイントということを教わりました。)を中心に、10~15分程度指で軽くさするだけでした。
 さすり方は、秒速5~10cmとおっしゃっていたと記憶しています。
 そして、もっと驚いたことには、痛みが全くなくなっていたことです。
 この整骨院は、予約制でもなく、込み合ってもいませんでした。
 狐につままれたようとは、このことです。


 この施術により、痛みは消えましたが、完治した訳ではなく、また同じ生活を繰り返していれば再発するので、生活習慣を変えなくてはならないのですが、それはなかなか難しく、1週間に1回の割合で、10回ほど通ったと思います。
 自分でも同じようにさすったり、ストレッチをしたりして、随分軽減したことと、蓮田があまりに遠いので、今後は、近所の整体院でのマッサージの頻度を上げることで対応することにしました。


 近所の整体院では、蓮田の整骨院での施術の内容や、トリガーポイント、筋・筋膜疼痛性症候群の話をして、これに沿った施術をお願いしました。
すると、トリガーポイントは東洋医学でいう“つぼ”と重なるものが多いというものも分かりました。


 完全にリタイアして、生活習慣も全く変わって、近所の整体院も卒業しました。
 ただ、今でも、長らく机に向かっていると、身体が固まってしまって腰痛を感じることもありますが、ストレッチや温浴施設に行った際のマッサージくらいで治まっています。


 「健康カプセル!ゲンキの時間」での内容は次の通りで、腰痛で3か月以上続くと慢性腰痛となりますが、痛みの主な要因は次の3つとのことです。


要因1 筋肉のバランスの崩れによるもの
 歩き方で、つま先が外に向く(膝が外向き)など、歩き方がおかしと、膝の周りの筋肉が固くなって縮こまったり、バッグなどをいつも同じ側に掛けるたりすると筋肉のバランスが崩れててしまう。
 座ったときに脚を組む癖があるのは、筋肉量や硬さの左右差が大きく重心のバランスをとるため。
 歩き方が悪いことの原因では、膝の部分に押すと痛いところがあり、これが筋肉の痛みのトリガーポイント(痛みの発生源となる硬いしこり)で、痛みの原因となる部分と実際に痛みを感じている部分が異なる関連痛として腰の痛みを生じさせている。
 トリガーポイントの改善法
  押して痛気持ちいい場所を10秒ほど押す、目安は1日2回程度
  それにより血流がよくなり疲労物質が溜まりにくくなる。


要因2 筋力低下によるもの
 腹筋は姿勢を維持する役割があるため、腹筋が弱くなると姿勢が悪くなり、この姿勢が続くことで、筋肉に負担がかかり、様々な場所にトリガーポイントを発生させ腰痛につながっている。
 骨盤底筋が衰えると、臓器を支えきれず、膀胱が圧迫され、尿漏れに繋がる。骨盤底筋の衰えは全身の筋肉の衰えが進んだ証のため、尿漏れは筋力低下の危険なサインなので要注意
 骨盤底筋衰えの改善法
  骨盤底筋体操
  お尻の穴を3~5秒間締めて緩める 20回×朝晩1セットずつ


要因3 不規則な生活・睡眠不足によるもの
 痛い時や痛む場所がよく変わるのが特徴でトリガーポイントも見つからないのも特徴
 これは、脳が十分に休めなくて、脳が疲れて痛みをより強く感じていることによる。
 食事をすると消化には3時間程度かかるところ、消化が終わる前に寝ると、睡眠中も胃が活動していることにより、脳も休むことができず、本当に睡眠している時間が短くなる。
 睡眠不足になると、痛みを抑えるセロトニンという神経伝達物質の量が減少するため、痛みを抑える働きが十分できなくなることにより、本来以上に痛みを感じてしまう。
 改善法
  できることから生活を変えて、規則正しい生活を送る。


急性腰痛にぎっくり腰がありますが、これは慢性腰痛の人がなりやすく、発症から12か月で73%の人が再発を経験するそうです。
 ぎっくり腰になった後の対処法
  発症から24~48時間は安静
  その後はゆっくりと身体を動かす。
  痛い間はずっと横になっているのはどんどん筋力が落ちて再発に繋がる。


急性腰痛で命に関わるような危険なもの
 膵臓がんで、背骨周辺の神経にがん細胞が入り込むために痛みを発症するもの
 胃や腎臓などの内臓疾患や大動脈瘤など腰痛が症状として現れるもの
 これらの兆候
  痛みで目が覚める(目が覚めたら痛いのは異なる。)
  やたらつまずく
  急な体重の減少
  とても疲れやすくなった
  今までになかった痛み
  痛み止めが効きしばらくは耐えられる(鎮痛剤は抗炎症薬で炎症を抑えるものだが、
原因がある臓器の異常に効く場合がある。)。