終活事始め

最大の終活は、健康寿命をいかに長く維持し、周りに負担・迷惑をかけない取り組みをすることだと思います。

「不夜脳」を読んで

スカイトップ

 「不夜脳」は、脳神経外科の東島威史先生の著作です。

 「脳がほしがる本当の休息」とか「長く眠むらなくても大丈夫」とサブタイトルがついています。


 私は、脳梗塞で脳の一部が壊死しているので、脳や認知症予防に重要な睡眠については柳沢正史先生監修の「睡眠の超基本」を基本にしていますが、読んでみました。


 「不夜脳」とは、睡眠中にも体のメンテナンス、休息、老廃物の除去、記憶の定着などが行われているため、覚醒中も睡眠中も、脳は24時間フル稼働している可能性があることから「不夜城」ならぬ「不夜脳」というタイトルのようです。


 睡眠中も脳は休んでいないということがポイントなのですが、柳沢先生も同様のことを述べられています。

「睡眠」は、休憩タイムと捉えられがちですが、眠っている間も脳は活動していて、次のような重要な役割を果たしています。

記憶の定着 情報を整理して長期的記憶の確立

脳のメンテナンス 神経細胞の修復や情報の処理や削除

学習能力と判断能力の向上 学習内容の整理保存

 精神的安定 ストレスや不安の軽減、感情の調節

 免疫システムの強化 免疫機能の活性化

 代謝調整 血糖値やホルモンバランスを調整し、エネルギーの効率的利用

 身体の回復 各部位の細胞を修復し、疲労を軽減

 外見調整 成長ホルモンを増加させ、肌のターンオーバー、脂肪の代謝促進


 そして、東島先生は、脳が必要な情報を素早く活用するためには、不要なものを削ぎ落す必要があるから脳細胞を「減らす」ので、これは老いや劣化ではなく、不要なものを削ぎ落しながら機能を磨いている必要な作業であるとか、逆によく使う部分は増加し続けるので脳は年齢に負けないというご主張で、本書のザックリまとめは次のようになります。


 脳に本当の休息を与え、適切に体を休ませることで、脳をいい状態に保つことができ、若い人よりも快活な脳で、より良いパフォーマンスを上げることができる。

 その脳の休息・栄養とは、「刺激」であって、その有効な刺激とはどういうものかや、「長くねむらなくても大丈夫」とは睡眠を否定するものではなく、脳は眠らなくても体は眠らずにはいられないので、脳にとって睡眠に近い作用をもたらす方法を述べています。


 ただ、先生は、自分は脳神経の専門なので、脳以外にあまり興味はなく、他の臓器などへの影響についてはあまり考慮していないとおっしゃっていますので、正に一面の真理の感がありますが、おもしろかった内容を紹介します。


脳を喜ばせたいなら「ポケモンGO」

 脳を鍛える最強スマホゲームの可能性大で、このゲームに代表される拡張現実型モバイルゲーム(ARゲーム)についてまとめた論文では、やらない人に比べて、運動量が多く、注意、集中力が高い傾向が認められていて、定期的にポケモンを行う人は海馬の体積がやや大きいとか、空間記憶タスクのテスト結果が良好という報告も含まれている。

 歩くことも脳にポジティブな影響を与えることをトータルで考えれば、脳が喜ぶゲームといえ、1回につき30分から1時間、週に3回を1か月から3か月ほど続けるとよさそうである。


 引き籠り対策に効果的というのをテレビで見た記憶がありますが、脳が喜ぶとまでは思いも及ばなかったのです。


 ポケモンをやりながら歩いていて、段差に躓いて転んでから、控えていますが、1回につき30分から1時間、週に3回以上はやっています!

 

疲れない脳を麻雀で鍛える

麻雀は、現実世界の情報戦の訓練であり、非常に複雑な情報処理を強いられるため、脳への刺激も大きい。


中国で行われた研究では、高齢者に麻雀訓練を行ったところ、認知機能改善効果が認められており、それは太極拳を行ったグループと比較しても改善効果は高い。


 麻雀の最も有用な点は、「コミュニケーションツール」であり、多種多様な人とコミュニケーションをとる切っ掛けとなることで、言語性知能を高める効果に優れており、高齢者の認知症の非常に強いリスク因子は「孤立」であることからも有用性は伺える。


 囲碁・将棋は実力差が明確なところ、上級者から初心者まで入り乱れて、夢中になって本気で戦えるので、現実世界にはそうないツールで、「幸福度」も高める。


 待ち牌がこないとストレスが高まったりしますが、情報処理やコミュニケーションの影響度合いは分かりませんが、高齢者施設でも認知機能維持に役立てているというテレビなどを見ますと効果を認めざるを得ませんね。

 パソコンゲームではたまにやっていますが、そうでなく、4人で卓を囲むことが重要なのですね。


「右を下」にして横になると「脳の掃除」がスムーズに?

 アメリカやポーランドの研究で、仰向けより横向きの方が労委廃物の除去効果が高い結果があり、横向きでも右を下にした方が、最も脳の静脈の流れがスムーズであり、脳の掃除の効果が高いと報告されている。


 脳から頚静脈へ流れる太い静脈(横静脈洞)には左右差があって、右の方が太い人が多いので、そのような結果なのかもしれないが、右利きと左利きがあるように横静脈洞のどちらが太いかは個人差があるので、よりたくさんの血が流れる側を好んで眠るのだろうから、普段自分が下にしている側がその人の正解と思われる。


 これは困りましたね。

 私は、右側を下にした方が眠りやすいのですが、逆流性食道炎では、胃の形状から左側を下にして眠ることを推奨されていますので、脳の掃除も重要なのですが、食道や咽喉が胃液で荒れる事の方が直面している実害なので、当面は左側下ですね。