終活事始め

最大の終活は、健康寿命をいかに長く維持し、周りに負担・迷惑をかけない取り組みをすることだと思います。

驚異の納豆菌そして納豆のこと

スカイトップ

 優れた健康食品である納豆ですが、その発酵に使う納豆菌のパワーは驚異的です。


 納豆菌とは関係ないようですが、たまたま見ていたテレビの話題で、重要な社会インフラ施設の老朽化が問題になっている中、コンクリート構造物の老朽化対策として、発生したヒビを自ら修復するコンクリートである“自己治癒コンクリート”の紹介がありました。


 私が聞いたことがある“自己治癒コンクリート”の自己治癒手法は、アルカリ耐性の強いバクテリアとその餌となるポリ乳酸をコンクリートに配合しておくと、ひび割れなどが生じたとき、割れ目から浸透した水と酸素で、休眠していたバクテリアが活性化して、餌を食べて、ひび割れを埋める炭酸カルシウムを生成し、コンクリートを修復というものでした。


 その特殊なバクテリアにまで興味が向いていませんでしたが、テレビで紹介されていた“自己治癒コンクリート”は、コンクリートの中になんと1cm³当たり約1千万の納豆菌を入れておくというものだったのです。


 納豆菌は、最高のシェルター?を身に纏えば、コンクリートの中でも半永久的に生き永らえるのだそうです。

  そのコンクリ―トにヒビが入ったとき、その隙間に入り込む酸素を吸い込むため納豆菌は活動を再開し、呼吸によって二酸化炭素を排出し、その排出される二酸化炭素はコンクリート内の物質と反応して炭酸カルシウムを生成し、ヒビ割れを塞ぐのだそうです。

 現在は実用化に向けた最終段階のところまで来ているとのことで、実用化になれば施設のメンテナンスにかかる負担を軽減できますし、長寿命化が期待でき、納豆菌が課題を抱えるインフラ施設の救世主となるという内容でした。


 納豆1gの中に、納豆菌は10億前後も存在しているので、1パック40gでは400億にもなります。

 繁殖力も凄くて、1個の納豆菌は16時間後には40億個にもなります。

 インフラ施設の救世主になるとなると、ただ漫然と食べているのは恐れ多いですね。


 私の子供の頃の納豆といえば、藁つとや経木に包まれたもので、冷蔵庫も無かったので、毎朝、乾物屋に買いに行ったものです。

 特に、藁つとに包まれた納豆は、味わいが高かったような気がして、大人になってからも、見かければ買っており、納豆は藁つとに付着していた納豆菌が味を高めていると思い込んでいました。

 食中毒が原因で、自然のそのままの藁は私が生まれる前から使用を取り止められ、現在は、藁は一度殺菌し、予め納豆菌を加えた煮豆をわらで包んで発酵させていることを、今回初めて知りました。


納豆菌はどこから来たか、納豆はいつ誰が作り始めたのか深すぎて省略です。

何故なら、納豆菌を含んだ隕石が中国に落ち、繁殖した納豆菌が黄砂によって日本に到達したという説も有力のようで、頭の中で収拾がつかないからです。


 全国納豆共同組合連合会総監修の「納豆の本」を読んでみました。

 まず、納豆菌パワーの補足です。

 納豆菌は、マイナス80度で凍らせても、100度で30分熱しても、消毒薬をかけても、カラカラに乾かしても、納豆菌を含む枯草菌の胞子は死にません。

 真空の宇宙空間でも数年生きのびたという実験結果もあります。

 納豆菌は、他の微生物より強いので、日本酒を造る酒蔵では、納豆を食べてから酒蔵に入るのは禁止しているなど、恐ろしいパワーです。


 納豆菌は、大豆の栄養を増やしたり、吸収しやすくしてくれています。

 大豆は、たんぱく質が豊富ではありますが、体の中で分解されにくく、消化吸収しにくい食品なのですが、納豆菌によって発酵させる段階で、納豆菌は大豆のたんぱく質を分解しながら増殖するので、同じ量の大豆と納豆では、消化吸収できるたんぱく質の量は納豆の方が断然多くなります。


 納豆菌は、大豆の栄養分を分解するときに、ビタミンK2、B6、B2など様々なビタミンを生産し、納豆キナーゼという酵素も生成するのです。


 また、最近では、雑誌PRESIDENTやNHKのあしたが変わるトリセツショーでも納豆を取り上げていて、にわかに注目度が高くなっているのでしょうか。

 いろいろ過大と思われる効果なども紹介されているので、基本的なところだけ押さえておきます。

 納豆1パック(50g)は、90kcal程度で、糖質6g、たんぱく質8gと低カロリー・低糖質で高たんぱくです。

 

 食物繊維は、1日当たり25g摂取が推奨されていますが、納豆1パックは4.8gの含有量で、50gのゴボウに含まれる3gより上回ります。

 また、発酵性食物繊維は、短鎖脂肪酸が増えやすく、肥満や炎症を防ぐ効果があります。

 ビタミンK2(カルシウムの結合を強め、骨から出るのを防ぎ、出血時の血液凝固)は、1日当たり150μg摂取が推奨されていますが、納豆1パックははるかに上回る450μg含まれています。

 睡眠の質に影響するトリプトファン(アミノ酸の一種で、幸せホルモンセロトニンの材料)が1パック当たり125mg含まれていて、卵1個の95mgより多いのです。

 

 国立がん研究センターは、2020年に大規模調査から「納豆の摂取量が多いほど循環器疾患死亡リスクが低い」と発表しています。

 すごいですね!

 以下、その他の効果をザックリです。

 血栓予防 納豆キナーゼには血栓を溶かす作用があり

 コレステロール低減 納豆はたっぷりリノール酸を含みコレステロール低減作用あり

 消化吸収促進 納豆に含まれる様々な酵素がたんぱく質や糖質の分解促進作用あり

 腸内環境整え 納豆菌は胃酸に負けず腸まで届き善玉菌がすみやすい環境を整え、悪玉菌の活動を抑える作用あり

整腸作用 大豆の食物繊維と納豆菌そのものに整腸作用あり

 骨の機能低下防止 イソフラボンには、骨の強度低下に対抗する機能あり

 納豆!すごいですね!


 納豆を何回混ぜるかという議論がありますが、食感だけの話で栄養効果に変わりはないようです。

 あしたが変わるトリセツショーによれば、納豆菌は、低温に弱いのですが、発酵し過ぎないように冷蔵しているので、30分ほど常温で放置しておき、たれやからしを入れずに、水大匙1を加えてかき混ぜ、たれはあとからかけると混ざり方と口に入れたときの粘りの倍増がより実感でき、納豆を苦手な方でも好きになってしまうのだそうです。