終活事始め

最大の終活は、健康寿命をいかに長く維持し、周りに負担・迷惑をかけない取り組みをすることだと思います。

食塩摂取1日7gについて

スカイトップ

 厚生労働省が推進している「21世紀における国民健康づくり運動」においては、健康寿命をのばそう!をテーマとして、減塩を1つの柱にしていて、今までの食塩摂取量1日8g未満の目標を7g未満としていることは、2024.5.4の「健康日本21」で投稿しました。


 食塩は、摂り過ぎると→血液中のナトリウム濃度上昇→ナトリウム濃度を一定にしようと水分を取り込み血液量増加→血管の壁にかかる圧力上昇=血圧上昇となること。
 高血圧が続くと→動脈硬化を引き起こす→狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、腎臓病のリスクが増大するとともに、認知機能低下の可能性も示唆されていること。
 このように食塩の摂り過ぎは様々な病気につながるので、減塩に対する取り組みを進めていていますが、現在の日本人の平均食塩摂取量は、1日約10gなので一層の推進が必要となっているということでした。
 なお、日本高血圧学会では、高血圧がある人の1日の食塩摂取量を6g未満としています。


 ところが、雑誌PRESIDENT6.14号の「知らないと早死に!間違いだらけの老化の常識」の中で、この減塩運動に2人の方の異議が掲載されています。
 あの和田秀樹先生と一般社団法人生命科学共同研究センター理事長の細川順讃先生です。


 和田先生は、減塩運動は時代遅れな考え方で、厚労省推奨の2倍の塩を摂ろうと、一見無茶苦茶のようなことを主張されていますが、説得力はあります。
 日本では、不可解なことに、「血管を丈夫にする」という取り組みをスルーして、血圧を下げるという旗印の下、減塩運動だけを熱心に展開してきていますが、かつての日本のたんぱく質が不足していた時代の食生活の延長線上の対策で、脳卒中や心臓病などのリスクを減らしたいなら、血管をつくるたんぱく質を豊富に摂ったり、血管を修復するコレステロールを増やしたりして血管を強化することが有効で、もちろん塩分の過剰摂取は血圧上昇や腎機能への過負担のリスクはありますが、摂取する栄養の中でバランスが取れていれば問題ないというご見解です。


 最も権威ある医学誌「ザ・ニュー・イングランド・オブ・メディシン」の「尿中ナトリウム量と死亡リスクの推移」の研究では、尿中ナトリウムで4~6g(摂取した食塩ベースで10~15g)の人の死亡率が最も低くなっています。
 その塩分摂取量より多くの塩分を摂った人の死亡率はあまり上がらないのに、少ない塩分摂取量の人の死亡率は急上昇しているのです。


 塩分は、体に必須の栄養素で、塩分が不足すると、「低ナトリウム血症」にもつながり、めまいや頭痛、疲労感などの症状がおこり、重症になると痙攣を引き起こしたり、昏睡状態に陥ったりします。
 最近増えている熱中症も、多くは「低ナトリウム血症」によるものなので、夏場はとりわけ減塩運動をスルーして塩分をこまめに補給するようにしましょうとおっしゃっています。


 細川順讃先生も塩を摂らないほうが早死にする!とおっしゃいます。
 日本人の1日当たりの塩分摂取量は、1990年から2014年までの24年間で、12.5gから9.7gと22%も減りましたが、高血圧患者数は、約610万人から1011万人と約66%も増えています。
 高齢化などの要素もあるでしょうが、塩分摂取量と高血圧症に関係は認められません。


 ナトリウムは血管を収縮させ、血圧を上げますが、カリウムは血管を拡張させ、血圧を下げます。
 血中でナトリウムとカリウムのバランスがとれていれば、ナトリウムを摂取しても血圧は変わらず、過剰摂取したとしても体外に排出されます。
 重要なのは、その他のミネラルの血中バランスで、流通している「化学塩」はNaCl99%でミネラルが含まれていないので健康問題を引き起こしている可能性は大ですので、ミネラルが十分に含まれた天然海塩を摂取するようにしましょうとおっしゃっています。
 ナトリウム過多を問題視されています。


 「化学塩」は、天然海塩や岩塩などを純化し、ほぼ100%塩化ナトリウムにしたもので、飲食店や弁当などにはこれが使われていることが多いのです。
 「天然海塩」は、海水を塩田に導き、太陽と風の力で結晶をつくったものです。
 いい塩をおいしいと感じる程度であれば健康問題は起きにくいということなのです。
 自宅で塩は天然海塩を使っていますし、塩分摂取は醤油、味噌などの調味料からの方が多いと思われますが、それらはビタミン、ミネラルなどが豊富なので大丈夫ということでしょうか。


 お二方とも無制限に塩分摂取していいとおっしゃっているわけではなく、ミネラルなど摂取する栄養の中でバランスが取れていれば問題ないということですが、国の7g未満というのとは乖離がありすぎて、これからどうしたらいいの!ということです。
 このようなご意見に、厚生労働省は沈黙なのでしょうか?
 HPにある「健康日本21」についてもわかりにくいですよね。
 もっと国民にわかるように訴えて欲しいですし、このような記事が出たら反論の投稿をして貰いたいものです。
 それとも反論できないのでしょうか?


 それにしても、朝食で、たんぱく質だ!発酵食品だ!食物繊維だ!と考えながら、さけの塩焼き1切れ(80g)に1.4g、納豆1パック50g・たれ4gに0.6g、味噌汁1杯20gに1.9g、だけで、3.9gとなり、1日7gの半分を超えていてはいけませんね。


 話題が若干それますが、「減塩食品は添加物がたっぷり!言ってはいけない「食品のウラ側」」なる記事もあり、“昔ながらの梅干し”塩分1gは、塩分が高いため、食塩だけで保存がきくのですが、“減塩梅干し”は塩分(0.25g)1/4なのですが、増粘多糖類1/4、着色料1/4、酸化防止剤1/8、甘味料1/8と塩分でカバーできない保存性を添加物で高めているということのようなので、「減塩」に簡単に飛びついてはいけませんね。


 それから有酸素運動の必要性をつくづく実感しました。
 有酸素運動を行うと、筋肉に酸素や栄養をより多く運ぶために血管が広がり、さらには血管を拡張させる一酸化窒素の分泌を促し、高血圧で傷ついた血管の弾力を回復さ、血圧を下げる効果があります。
 恥ずかしながら捻挫で、エアロも休み、ウォーキングもできなかった間、徐々に血圧が高くなってしまいました。
 最近、ウォーキングと水泳を徐々に行うようになり、血圧も徐々に正常に戻ってきました。
 何につけても、有酸素運動と筋トレのハイブリッド健康法は重要ですね。