終活事始め

最大の終活は、健康寿命をいかに長く維持し、周りに負担・迷惑をかけない取り組みをすることだと思います。

健康寿命について

 私のブログは、「終活」をテーマにしていますが、「終活」は、老人施設や遺言、葬儀・墓などのことに限ったものはなく、それらが、残されたものに迷惑をかけないということが基本であるならば、最大の終活は、健康寿命をいかに長く維持し、周りに負担・迷惑をかけないことが重要な取り組みだと考えております。


 以前にも紹介しましたが、和田秀樹先生は、健康寿命を延ばすため、気を付けるべき2つのポイントとして、
 ① 活動意欲を維持すること(老化は意欲の低下で加速する)
 ② 運動機能を維持すること(80代以降の機能を決定する)
を挙げ、栄養や運動など様々な観点から解説されています。


 中でも、「脳の健康寿命」を延ばすことが重要で、「感情を老化させなければ、人は長生きする」、「勉強は最高の脳の健康法」で“脳力”を維持するほど、身心両面に効果的な健康法であるとされています。


 医学の進歩は脳の老いを避けるまでに届いていない(脳の神経細胞は細胞分裂をしない
で同じ細胞を使い続ける)ので、長い老いの期間を健やかに過ごすためには、脳の機能をいかに80代以降も保つかが重要で、そのカギが70代の過ごし方にかかり、この人生終盤の活動期に努力して過ごすことで、身体も脳も若さを保つことができ、その後の要介護になる時期を遅らせることができると説かれます。


 “脳”というと、認知症のことが気にかかるところですが、雑誌「ハルメク」2023年2月号に、「認知症は先手を打てば防げます」という興味深い記事がありましたので、それは次に紹介させていただきますが、今回は、健康寿命総論です。


 前回のファイトケミカルで紹介した高橋弘先生は、その著書の中で、「9つの健康長寿の条件」を死因と老化のメカニズムを踏まえて挙げられていていますので、参考に掲げておきます。
① がんにならないようにする
② 心筋梗塞や脳卒中などの病気に気を付ける
③ 免疫力を高めて肺炎を防ぐ
④ 脳を鍛えて認知症を防ぐ
⑤ 不慮の事故に注意する
⑥ 腎臓の機能低下に気を付ける
⑦ 糖尿病、高血圧、動脈硬化を予防する
⑧ 骨を強くして、骨粗しょう症や骨折に気を付ける
⑨ 前向きな考え方で、うつ病に注意する


 これらができれば苦労はないですね。
 すべてを達成しないと健康寿命を維持できないとなるともう無理ですが、高橋先生はファイトケミカルの推進者なので、⑤以外は、細胞の老化=活性酸素が原因として、活性酸素の害から守ってくれる命の野菜スープ(前回記述)で全て解決とされていますが、少し無理くりですね。


 ですが、健康寿命を維持するキーワードが具体化されましたので、この一つ一つの対応を考えて注意をしていきたいですね。


 特に、私が最も恐れているのは、認知症ですので、何とか認知症にならないような取り組みができないかが大きな課題です。そして悲しいかななってしまったらどうするか?今だ結論が出るほどの知識がありません。


 また、日本人の死因の第一位ががんで、3人に1人はがんで亡くなっていますが、がんにもなりたくはありません。
  がんになった場合どうするか?を考えたとき、あまりに“がん”というものに対する知識が不足していたか痛感しています。


 和田秀樹先生がその著書の中で紹介し、支持している近藤誠先生の“がん放置療法”についての著作を昨年に読んで、その内容について消化しきれていませんし、暗い気持ちでいっぱいですが、自分だったらどうするか?これまた、結論が出るほどの知識がありません。


 ただ、現在がんや認知症で闘病中の方には不遜ですが、この両者のいずれかになる可能性は高いわけで、「家で死のう!」の萬田緑平先生は、認知症で終わりを迎えたくなく、がんで死ぬことを希望されています。
 とにかく、自分が何者かもわからなくなることはもとよりですが、周りに大きな負担・迷惑をかけるであろうことは恐怖です。


 いずれも差し迫っているかもしれませんので、掘り下げて考えていきたいです。